おきゅうと

私が福岡に来て初日のこと。
母も一緒にきて、夕飯を食べることになった。
近所のスーパーに二人で行き、目に入ったのが、
この「おきゅうと」だった。
二人で、初めて見るこの容姿。
「なんかね・・・」とじっと見つめた思い出が。
そして、買って食べてみた。
食べ方もよくわからないけど、なんとなく、
ポン酢で食べてみたらどうだろ?
と、食べた。

口に入れた瞬間、二人で渋い顔に。

海藻の味が口の中に目一杯広がって。。。
正直、これはなんなんだ!!!
あれ以来若干わたしはおきゅうとがトラウマになっている。
と、ミステリーのままだった。
何年か福岡に住んでいると、
おきゅうとは博多の人が食べるらしいことがわかった。

あの初日の味の印象のせいで、
あれ以来買っていなかったおきゅうとだけど、
この度、安曇族を探求している坂本博先生の本を読んで、
おきゅうとについて、力説されていたので、なんとなく
おきゅうとを買うことになった。
若い頃信州の山々を登ったことがある主人はやっぱり長野が好きで、そして福岡の人間だということもあって、坂本先生の本を勧めたら、私よりも読み漁っている状態になってしまった。

そして、1週間前スーパーに買い物していた時、

「おきゅうとがあるね・・・」

主人の足がとまった。イオンの広い食料品売り場の中でひっそり
3パックだけあった。

安曇の人たちの特徴はおきゅうとを食べることだと、サカモト教授は本で力説する。おきゅうとのページがものすごい量で、サカモト教授はおきゅうとを自分で作れるようになったらしい。そのおきゅうとのページが長すぎて、実は私は本を途中読むのをやめた。

ちなみに、島根あたりにもおきゅうとを食べる地域があるらしくて、この辺の呼び方は「おきゅと」というんだって。

そして、信州のある地域で「えご」と名前が変わって、やっぱり似たような海藻を固めた食べ物があるらしい。

話題になっていたので、買ってみたところ、
あのトラウマを覚えた「おきゅうと」ではなかった。
美味しくなっている!

だけど、、美味しくなっているのはいいけど、
この味はどっかで。。。

そう、トコロテンの味だった。

坂本先生の本にオススメの食べ方が書いてあったんで、
酢味噌で食べたけど、なんか食感もよくて、
ペロリ食べてしまった。

また、買おうと思います。
夏とかいいですね、これは。